混合燃料はオイルの説明書が指定する混合比で作る
- かなざわ森沢山の会 広報GS
- 2020年7月28日
- 読了時間: 2分
50:1で混合して良いオイルを、(古い)機器の説明書に合わせて25:1で割って使うと燃えにくいオイルの方が燃えるガソリンよりも多くなるわけだからパワーが落ちるし煤が増える。その分、仕事にも時間が掛かるし、メンテナンスもより頻繁にしなくてはならないし、潤滑オイルを無駄に消費することになる。また排気に煙が多く混じったり健康に良くない物質の濃度も上がる。
25:1で割る性能の悪いオイルを機器の説明書に合わせて50:1で割ると潤滑性能も下がり、ピストンの摩耗が早まって破損したり焼き付いたりする原因になる。
当会にも機器の燃料タンクの蓋に25:1と記された古い機器があるが、50:1で作れとオイルのボトルに書いてあれば、50:1でそのオイルを希釈して作った混合燃料を(25:1と機器や機器説明書に記されていても)給油する。
スクーターの画が印刷された格安オイルは混合比率やFD, FC, FBといった等級が明示されていないものもあり、オートバイよりエンジン最高回転数が2倍以上になるチェーンソーや刈払い機に、そういった粗悪オイルを農林機器の高回転エンジン対応の優良オイルと同じ50:1で割って使ったりするとすぐ駄目になるということだ。注意したい。オートバイのエンジンは最高回転数でずっと回したりしない。ギアをシフトするから。ローギアのままフルスロットルでずっと高速走行するなんてないはず。チェーンソーなどと比べるとオイルを規定以下の濃度にしても焼き付いたりしにくいのかもしれない。
チェーンソーはフルスロットルで使うものだし、刈払い機もナイロンコードのように叩いて断つ原理のものは抵抗が大きくかつ重い金属刃が回転する場合と違って慣性が働かないので、フルスロットルで使うことになる。でないとエンジンに負担が掛かると説明書にも書かれている。大塚沢拠点の方にはバイク用の怪しげなオイルがまだあるようだ。できればこれはスクーターで使ってもらいたい。
以下の動画には混合燃料の不良によるエンジンの摩耗や破壊の実例が後半で見られる。
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