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刈払機が内在する危険性を軽く見ないように

近接・上下位置を避けて作業しよう

刈払機を使わない人ほど安易に刈払機に接近する傾向がある。刈払機を使用することに慣れている者ですら自分は大丈夫と油断する瞬間がある

(午前8時頃)道路路肩の雑草刈り作業をしていた男性は同僚2人の間に位置し作業をしていたが、 使用していた草刈機を路上に置き、前方で作業中の同僚に近づいた。その際、同僚は飛んできた蜂に驚き、草刈機を右上方に振り上げたところ、背後にいた男性の右頸部に回転鋸が当たった。まもなく男性は心肺停止状態となり、病院搬送後の同日午前10時22分に死亡が確認された。

【草刈機による死亡事故の 1 剖検例 ―現状と予防策について―小野崎聖人ほか獨協医科大学医学部医学科,一杉 正仁 滋賀医科大学社会医学講座(法医学)[平成 26 年 3 月 28 日受付]】

 また、草刈り中に藪に潜んでいる地面のコブや切り株や丸太などに回転刃が接触して弾かれ、棹が右に大きく振られることもあり、これによって不用意に機器使用者に接近した別の作業者が体を切られて重体または死亡する事故は後を絶たない。移動には遠回りするか、機器使用者の視界に捉えやすい場所に枝などを放ったり呼子で気づかせたりして、刃の回転を止めてもらってからなるべく離れて通るようにする。笛は各会員が携帯することになっている。

 距離も大切だが、上下の位置関係になることも避けるべき。刈払機作業中に転倒して下の人を怪我さす、またその逆に刈払機作業中の場所に転落するなども大変危険。大きな斜面だけでなく数十センチから1mくらいの高さの法面付近でも気をつけよう。法面上の刈払機の刃の高さが法面下の作業者の目の高さになる。以下に述べる飛散物による頭部への傷害の可能性が高まる。作業するタイミングをずらして危険を避けよう


回転刃から飛散する物体は時として凶器と化す

事例研究や機器使用試験を根拠として15m離れるよう指導されている  刈払機の回転刃に弾かれて様々なものが射出される。どんな刃をどれくらいのスピードで回転させているかにもよるが、最大数十メートル飛ぶ。ナイロンコード刃では15m前後飛ぶ。家屋や車の窓ガラスを粉砕するくらいの威力がある。飛散物が人体に貫入し、身体深部に留まった金属片や針金や木片などを手術で摘出することになったり、失明や視力低下、異物が身体に貫入したことに気づかず長期間身体機能の異常に耐えなければならなかったり、重大な事故が毎年起きている。これは家庭用の電動草刈機でも起こりうる。作業中の刈払機には近付かない、近付かせないことが肝心。  また普段から活動中に使った針金の端切れや使用済みの番線や釘やネジを草地や林床に放置してはいけない見つけたら見て見ぬ振りをせず必ず拾うべき。後に自らに還ってきて悪さをすることになる。

刈払機を使用中、落ちていた2cm弱の針金が刈払機に巻き込まれ、勢いよく飛び出し、左胸に突き刺さった。筋肉を突き破り心膜まで達していたため内視鏡による針金の除去手術を行った。

(事故情報データバンク、事故発生日 平成28年7月、30歳代男性)

【刈払機の使用中の事故にこ注意ください! 平成29年7月20日 消費者庁 独立行政法人国民生活センター】

 チップソーがコンクリートや金属に当たって超硬合金のチップが欠けて飛び、身体に貫入する、眼球に飛び込むという事故が頻発している。金属や石などチップ破壊の原因を除去しよう。機器使用者以外の作業者も刈払機使用現場では薄着は禁物。必ず割れない素材のメガネ・保護メガネを着用しよう。 

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