夏の活動の留意点
- かなざわ森沢山の会 広報GS
- 2023年7月4日
- 読了時間: 4分
体温を下げるための工夫
飲料や食品を冷やす保冷水筒・保冷バッグの利用。凍らせた飲料入りペットボトルや保冷剤等の利用で体温を直に下げる。気化熱を利用する冷感衣料や空調服を利用したり、休憩時に扇子で仰いだりする。布張りのプラスチック骨の団扇は濡らして気化熱を応用するものもあります。アルコールや清涼剤を含む無香性ボディーペーパーで体を拭く。太陽熱を吸収しやすい黒を始めとした暗色の衣料を避ける。(スズメバチの攻撃性を高めないためにも!)
日向では、直射日光を頭部や首筋や肩に当てないように、麦わら帽子や農用笠、日光を反射す素材の帽子や後頭部に垂れの付いた帽子、遮光ベストや遮光背当てを利用する。体感温度を上げないようにサングラスを利用する。
ナトリウム不足を回避する
ナトリウム不足にならないようにするために、塩分入りタブレット・飴・飲料、梅干しやカリカリ梅、漬物や佃煮などを補給食や昼食に取り入れる。真夏にスポーツを楽しむ人たちの中には、ゴミを出さない・寸暇に塩分を補給するため、ポケットにチューブ入練り梅を入れておく人もいる。
蜂で慌てる=大事故のもと ~ 蜂の存在の予測、目と耳で察知
蜂刺されの害に遭わないように、林内の広場のベンチやテーブル下、雨が当たりにくい木陰の笹薮、伐木を乱雑に積んである場所などでは、アシナガバチ・スズメバチの存在を予測し、五感を使ってよく観察すれば蜂が向かう樹洞や藪の見当がつきます。本格的な作業の前、機器作業の支障となる枝やゴミを除去する際に、巣の有無、巣の場所をできるだけ特定してから作業を開始します。刈払機などのエンジン機器で作業を始めてしまうと聴覚で察知することが難しくなります。残念ながら数年おきに誰かが蜂に刺されます。巣があるのを確認したら、その場の仲間と情報を共有します。以前、巣があるにも関わらず、仲間に話さなかったために他の人が蜂に刺された例があります。
日陰で暗色サングラスをすると蜂に限らずあらゆる危険の察知にも時間がかかります。林内では透明か、可視光の透過率が高い黄系やオレンジ系のグラスをしましょう。日陰で透明になる感光性メガネも良いでしょう。
蜂の巣の至近に踏み込んでしまう前に、だいたい偵察バチが人の接近を察知して数匹飛び上がります。威嚇の段階で後退りすれば問題ないことがほとんですが、視力聴力が低下している人や作業に夢中になりすぎる人は気が付きません。特に短い柄の鎌で姿勢を低くして作業している人が刺される傾向にあります。長柄の鎌の長所は有毒生物の刺咬に遭う機会を減らすことです。会にも長柄の鎌がたくさんあります。有効利用しましょう。 気が付かずに複数の蜂に取り囲まれたら、手で叩き落そうとせずに「ハチ」と声を上げて、その場から元来た方向に速やかに且つドタバタせずに退いてください。退却する方をよく見て、機器や刃物を使っている人のそばに駆け寄ることは避けましょう。また刃物や動力機器の利用者が目の前の蜂に驚いて刃物を思わぬ方向へ振ることにより、多数の死傷事故が起こっています。作業時は他者と十分に距離を空け、重大な事故を未然に防ぎます。町内会の公園清掃のようなながら作業は避け、お喋りを楽しみたいならば、作業者から距離を取り、休憩してしまいましょう。 退いて蜂が追って来なければ良いのですが、手で払ったり叩いたりしてもたもたしていると攻撃フェロモンを体に噴射され、退いても退いてもたくさんの蜂が付いて来てしまいます。黙っているとたくさんの蜂に頭部を中心に刺されてしまいますし、その段階では 逃げた方向にいる人も巻き添えを食ってしまう可能性が出て来ます。蜂に取り囲まれている人を見たら、離れた場所から蜂専用殺虫スプレーを攻撃されている人に向けて蜂もろともに噴射します。殺虫スプレーで鎮圧した後は深追いしません。 蜂を刺激して誰かが刺されることになっても、殺虫剤で鎮圧した場合は、その後の作業を中止しないといけなくなるほど攻撃性が持続するということは今までありません。誰も巣に近づかないように情報共有を徹底します。
幼虫を養うために虫や小動物を狩ったり動物の死骸から肉を集めるアシナガバチ類も食物連鎖の中で生態系のバランスを整える重要な働きをしています。人の歩く場所のすぐ近くの巣は、まだ小さいうちならば殺虫スプレーで撃退したこともありますが、遊歩道から離れたところの場合は、無闇に巣を撃退せず、人が安易に近づかないように巣の周りの草を刈り残し、人は近付かないというのが自然を楽しむ際の掟です。立て札や虎テープなどで周知することも大切です。
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