混合燃料は潤滑オイルの説明書が指定する混合比で作る
- かなざわ森沢山の会 広報GS
- 2020年8月1日
- 読了時間: 2分
50:1で混合して良いオイルを、(古い)機器の説明書に合わせて25:1で割って使うと燃えにくいオイルの方が燃えるガソリンよりも多くなるわけだからパワーが落ちるし煤が増えます。メンテナンスもより頻繁にしなくてはならないし、潤滑オイルを無駄に消費することになります。また排気に煙が多く混じったり健康に良くない物質の濃度も上がります。
25:1で割る性能の悪いオイルを機器の説明書に合わせて50:1で割ると潤滑性能も下がり、ピストンの摩耗が早まって破損したり焼き付いたりする原因になります。
当会にも機器の燃料タンクの蓋に25:1と記された古い機器がありますが、50:1で作れとオイルのボトルに書いてあれば、50:1で割って作った混合燃料を給油します。
スクーターの画が印刷された格安オイルは混合比率やFD, FC, FBといった等級が明示されていないものもあり、そういった粗悪オイルを農林機器の高回転エンジン対応の優良オイルと同じ50:1で割って使ったりすると、最高回転数がオートバイの2倍以上になるチェーンソーや刈払機のエンジンは、すぐ駄目になるということです。注意しましょう。オートバイのエンジンは最高回転数でずっと回したりしません。ギアをシフトするから。ローギアのままフルスロットルで高速走行するなんてありませんよね。チェーンソーなどと比べるとオイルを規定以下の濃度にしても焼き付いたりしにくいのかもしれません。
チェーンソーはフルスロットルで使うものだし、刈払機もナイロンコードのように叩いて断つ原理のものは抵抗が大きくかつ重い金属刃が回転する場合と違って慣性が働かないので、フルスロットルで使うことになります。でないとエンジンに負担が掛かると説明書にも書かれています。大塚沢拠点の方にはバイク用の怪しげなオイルがまだあるようです。できればこれはスクーターで使ってもらいたいものです。
上記のことはこの動画だけでなくチェーンソーや刈払機を修理する人たちによってあちこちで書かれていますが、この動画には後半に壊れたエンジンの様子が写されており、オイルを軽視していると面倒なことになることがよくわかります。
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