落ち葉堆肥作りの時期です!
- かなざわ森沢山の会 広報GS
- 2022年12月2日
- 読了時間: 2分
今頃の落ち葉が堆肥づくりに最適。イチョウやサクラなど抗菌成分を含むものは適さない。規模はいろいろ。落ち葉は60×60×60cmほどの体積があったほうがよく、うまくすると40〜50℃の発酵熱を生じる。近所の公園のクヌギ・ケヤキはよく使うが、今回は街路樹のトウカエデ主体で、公園のケヤキが少し混じる。歩道で踏まれて砕かれた分が混じり、先日の雨でしっとりと湿っているので堆肥にするにはちょうど良かった。180Lのフレコンバッグにぎっしり詰めると、ちょうど60㎤の仕込みになる(写真)

落ち葉堆肥作りは一度に堆肥枠いっぱいに積み込む。たびたび積み足していては発酵にムラが生じる。未完熟のものも一緒に畑にすき込んでから追熟させるか、全体が完熟するまで長く待たねばならない。
よく踏んで詰める。20cmほど積むごとに水を散いて枯葉を湿らせ、発酵を促進するため米糠や廃食用油などを撒く。市販の油粕も良いが多量に入れると腐敗臭を発する。切り返しの際に追加することもできるのでほどほどに。保温や保湿のため、土、消炭の細粒、コーヒー粕なども挟んでよい。予定の量の葉を積み終わったら保湿保温のため土を被せておく。
雨除けが必要。屋根でも良いしシートで覆っても良い。
1回目の切り返しは発酵熱が下がってきたら行う。菌糸によって落ち葉が麹のように白くまとまっている部分が見られたら理想的。乾燥あるいは過湿になっていたら水分量を調整する。過湿の場合は乾いた土を足して調整する。必要に応じて米糠や廃食用油などを追加し発酵促進してもいい。
切り返し後また発酵熱が高まる。その熱が下がったら、また切り返す。その後も月一回ほど切り返す。落ち葉が黒くなり原形をとどめずボロボロになったら完成。
完熟したらすぐ施用するか、取り出して雨曝しにしないようにして保存する。
堆肥として本気で使いたいならば不要物の野積み場とはっきり区別しよう。
雑草・収穫が済んだ野菜の株・粉砕していない剪定枝・花殻などの野積みでも腐葉はできるが、刻んでいない堆積物は隙間が大きいので乾燥しやすく、雨曝しの場合は栄養が流される。また一度に多量の葉が発酵する場合と異なり、発酵熱を保てない。硬い枝や長い草の繊維が切り返しを阻み、利用が滞ってゴミの山が大きくなるばかり。利用の際に未完熟部分やゴミと完熟部分を選り分けるのは苦行だし、雨曝しの腐葉の肥効は期待できない。畑に入れると、草の種子、枯死しなかった草の根から発芽し、夏の草取りが大変になる。
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