静岡県が編んだ竹林整備読本、なかなか面白い
- かなざわ森沢山の会 広報GS
- 2020年7月4日
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竹の種類と利用方法から始まって、竹の利用がなくなったことにより、竹林が荒廃し、さまざまな不利益を生じていると進む。在来の生態系や人工林に侵攻すれば、他の植生を枯らし、生物多様性を失う。
荒廃した竹林に地滑りを抑制する力がないのは地下茎の細根の勢いがなく短いから。写真で見比べることができる。うちの地域にも昨年の9月の大雨と台風で真竹の荒廃林から土が流れ出てきているのを確認している。
モウソウチクなどが一斉開花すると小麦ほどの栄養価がある実を大量に着けるため、野ねずみの大発生につながるという。
「1935 年(昭和 10 年)頃、箱根山のハコネダケが一斉開花結実した時は、ノネズミの大群が数千ヘク タールの林を全滅させました。そしてすべて食い尽くした後、パニック状態となったネズミは集団移動を行い、芦ノ湖を泳ぎ渡ろうとした先頭のネズミに追随して大量のネズミが湖へ飛び込み、水死しました。そのため、 深良用水の水門や小田原市の水道水の取水口がネズミの死骸で詰まり、大問題 になった記録があります。」
森が全滅したということはその後に大雨でも降れば土砂崩れなどがあったであろう。
https://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-080/mori/book/documents/tikurinseibidokuhon.pdf
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